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国立新美術館
国立新美術館
東京都港区六本木7-22-2


[松本陽子(絵画)と野口里佳(写真)]国立新美術館
The Light: MATSUMOTO Yoko / NOGUCHI Rika

会期: 2009 8/19(水)〜10/19(月) 展覧会は終了しました。
休館日:毎週火曜日 ただし9月22日(火)は開館、24日(木)は休館
開館時間:10:00〜18:00、毎週金曜日10:00〜20:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室2E


「光」というタイトルのもとに、現代日本を代表する二人のアーティスト、松本陽子(絵画)と野口里佳(写真)による二人展を開催!
現代日本を代表する二人のアーティスト、松本陽子(絵画)と野口里佳(写真)による二人展を開催いたします。表現手法も世代も異なる二人ですが、光がその作品の重要なテーマの一つとなっているという共通点を持っています。もちろん光は、内外の芸術において、古くからさまざまな意味で重要な主題となってきました。その中でも彼女たちの表現には、光の直接的な表象をめざすという、きわめて困難な試みを見て取ることができるように思われます。展覧会では、それぞれの作品をまとまった形で展示しながら、両者を対比し、現代美術の一つの達成を紹介いたします。

展覧会の構成
1.二つの個展

「光 松本陽子/野口里佳」展は、それぞれの独立した展覧会としても楽しめる個展を、2本連結するかたちで構成しています。松本陽子は、2005年の神奈川県立近代美術館・鎌倉館での二人展以来4年ぶり、野口里佳は2004年の原美術館での個展「飛ぶ夢を見た」以来5年ぶりの、大規模な展覧会となります。大作絵画を中心に、1980年代からの代表作約50点を紹介する松本展。ここ10年ほどのおもだった連作を網羅して約100点を展示する野口展。どちらも、それぞれの作家にとって、過去最大規模の展覧会となるでしょう。

2.初めての顔合わせ
松本陽子と野口里佳は、この展覧会で初めて顔を合わせました。それぞれに充実したキャリアを持ち、人気も実力も高いアーティストですが、彼女たちが同じ展覧会に出品することは、これまでにありませんでした。活躍する分野も、世代も異なる二人の作家の表現が出会うところに、何が生まれるでしょうか。展覧会は、この初めての出会いを体験する、貴重な機会となることでしょう。

3.光というテーマ
「光あれ」――旧約聖書「創世記」の冒頭を持ち出すまでもなく、「光」は古来、人類にとって普遍的で重要な概念であり現象でありテーマでした。「光」を表現することは、つねに何らかのかたちで、芸術自体と深いかかわりをもち続けてきたと言えるかもしれません。松本陽子と野口里佳は、現代美術において「光」を表現する、ただ二人のアーティストというわけではありませんし、二人の作品によって「現代美術における光」というテーマを語り尽くすことができるわけでもありません。しかし、二人の表現は絵画と写真という二の表現領域において、それぞれひじょうに特徴的で、また個性的なものです。この二人のアプローチをまとまったかたちで提示することによって、「光」という古くて普遍的なテーマを再考するきっかけとなることでしょう。

本展覧会、現代日本を代表するアーティスト二人展から2作品を紹介します。
画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

松本陽子《光は荒野のなかに輝いているT》
松本陽子
《光は荒野のなかに輝いているT》 1992年 アクリリック/カンヴァス 182x182cm 写真:山本糾 ヒノギャラリー協力

松本陽子
1936年東京に生まれる。東京藝術大学美術学部油画科卒業。1960年頃より抽象絵画の制作を始める。1967年、滞在中のニューヨークで初めてアクリリック(アクリル絵具)に出会い、帰国後の1970年代から、本格的な試行を開始。1980年代から1990年代にかけて、ピンクを主調色とした独自の抽象絵画のスタイルを完成させる。光に満ちた蜜雲のような画面は、アクリリックとコットン・カンヴァスの特性を生かしたもので、高い評価を得た。近年は油彩画を再び取り上げ、特に2005年から始められた緑の絵画は、瑞々しい空間性により注目を集めた。主な展覧会に、国立国際美術館での個展(1991年)、神奈川県立近代美術館鎌倉での二人展(2005年)などがある。東京在住。

野口里佳《太陽#23》
野口里佳
《太陽#23》 2008年 Cプリント 40.3x60.3cm ギャラリー小柳協力

野口里佳
1971年埼玉に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業、同大学院芸術学研究科映像芸術専攻中退。1992年より写真による作品制作を始める。《フジヤマ》(1997-)などの完成度の高い連作により、早くから注目を集めた。その画面は、現実の光景に取材しながらも、卓抜なテーマと手法の選択、そして独特のフラットな光と色彩から生まれる対象との距離感により、超越的な印象を見るものに与え、写真というメディア自体の構造や本質にも迫る試みとして、国際的にも高い評価を受けている。主な個展に、「予感」丸亀市猪熊源一郎現代美術館(2001年)、「飛ぶ夢を見た」原美術館(2004年)、「Somebodies」アイコン・ギャラリー(バーミンガム、2004年)、グループ展に「Life on Mars/第55回カーネギー・インターナショナル」カーネギー美術館(ピッツバーグ、2008年)などがある。ベルリン在住。

関連イベント
・アーティスト・トーク

野口里佳
 日時:2009年8月22日(土) 14:00〜16:00 国立新美術館3階講堂
松本陽子 日時:2009年8月30日(日) 14:00〜16:00 国立新美術館3階講堂
いずれも先着250名 聴講は無料、ただし、本展の観覧券(半券可)が必要です。

・アーティスト・ワークショップ
松本陽子 「チャレンジ!抽象画〜向き合う心、あふれ出る色〜」
 日時:2009年9月12日(土) 13:00〜16:00 定員:20名
*詳細は、国立新美術館ホームページhttp://www.nact.jp/にて掲載。

同時開催
「生誕150年 ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ」
2009年6月24日(水)〜9月7日(月)
「THE ハプスブルク」
2009年9月25日(金)〜12月14日(月)

お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600
URL:http://www.nact.jp/
主催:
国立新美術館

参考資料:Press Release、他。

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